機械工学科 長谷亜蘭 准教授がICSIF2024 Excellent Paper Awardを受賞
本学機械工学科 長谷亜蘭 准教授が、3月15日に板橋区立企業活性化センターで開催された第6回表面界面創成会議において研究発表を行い、Excellent Paper Awardを受賞しました。
ICSIF(表面界面創成会議)は、表面および界面製造技術に関する国際会議です。 ICSIFは、Tribo-Coating ForumとRIKEN Advanced Science Instituteが共同で立ち上げ、今回で第6回目を迎えました。本国際会議は、機械加工から表面処理まで広く表面創成技術に関する情報交換や議論を行うことを目的としています。現在、表面?界面加工の基礎から光学やバイオ加工などの応用まで、幅広い最新の技術トピックを議論するために毎年開催されています。
今回、長谷准教授は「Acoustic Emission Sensing of Mechanical Interactions between Abrasive Grains and Workpiece Surface for Abrasive Machining」という題目で研究発表を行いました(※)。
(※)和文題目:「砥粒加工における砥粒と工作物表面間の機械的相互作用のアコースティックエミッションセンシング」
この研究では、砥粒加工の基本現象である砥粒(固定砥粒?遊離砥粒)と金属表面の間で起こるトライボロジー現象(摩擦?摩耗?潤滑現象)について、アコースティックエミッション(AE)センシングを活用して評価?診断した基礎研究です。今回、加工表面の現象変化および材料除去量とAE信号との関係を明らかにしました。
長谷准教授のコメント
今回の研究は、砥粒?金属表面間の機械的な相互作用とAE信号の関係について、オリジナルの微小すべり摩擦試験機を用いて様々な観点から基礎的な実験?調査を行い、加工表面の現象変化および材料除去量とAE信号との関係を明らかにしました。
実際の加工条件との大きな差はありますが、今回の成果は基本的な現象理解や理論構築に大いに役立つと考えています。
また、本研究成果を基に研削?研磨加工のAEセンシングへの実用化への展開?普及を推進して いければと思います。現在、様々な企業や他大学との共同研究を進めていますが、実用化研究前の基礎研究の大切さを今改めて実感しています。
今回、この基礎研究に関してExcellent Paper Awardをいただけましたことを励みにしまして、現状の様々な実用化研究に取り組みながら、引き続き社会貢献に邁進していく所存です。
本研究の遂行にあたり協力いただいた研究室学生の皆様、ならびにご指導ご鞭撻いただきました関係各位にこの場を借りて御礼申し上げます。この度は、本当にありがとうございました。
■第6回表面界面創成会議(ICSIF2024)
https://sites.google.com/view/6icsif/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
■機械工学科 マイクロ?ナノ工学研究室(長谷研究室)
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■機械工学科オリジナルホームページ
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